浜田小児科内科クリニック|尼崎市南塚口町の小児科・内科・アレルギー科

小児に対するコロナワクチンの必要性

当院では11歳以下の小児に対するコロナワクチンは基本的に実施しておりません。理由は有効とする根拠が今ひとつはっきりしないためです。

コロナワクチンにコロナの発症を予防する効果はあまりありません。

専門家は「重症化を予防するため」「基礎疾患のない人も重症化しているため」と言いますが、重症化とは一体なんでしょう?本日(11月30日)の朝日新聞にあるこども病院の医師が「脳炎や熱性けいれん」を重症化と考えるようなことを書いていました。

”脳炎はウイルスが脳に侵入して発症する”と考えられがちですが、コロナもインフルエンザもそうではありません。人間の免疫の働きが過剰になって発症します。

ウイルスは細菌が体に侵入しただけでは炎症は起こりません。そういう外敵に対して人間の免疫が働いて炎症が起こり、熱などの症状が出てきます。この免疫の一部(サイトカインと言われている物質)が過剰に体内で産生される人が一部おられます。これが誰に起こるかは病気になってみないと分かりません。

サイトカインが必要以上に産生されると体のあちこちに水膨れ(浮腫)を起こすことがあり、脳に水膨れが起きてしまうと脳炎になります。このサイトカインの暴走はウイルスに感染するとスイッチがオンになってしまいます。

脳炎はコロナの重症化によって起こるのではなく、生まれ持った体質(サイトカインの暴走を起こす)による”

発症を確実に予防してくれるワクチンでないと脳炎は予防できないと考えています。熱性けいれんを起こすか起こさないかもまさしく生まれ持った体質によります。

基礎疾患を持っていない子供の死因がもう少し詳細に分かるようになれば、ワクチンに対する考え方も変わるかもしれませんが、今のところ脳炎以外の死因は分かっていません。