2009/01/23
子供の中には2歳にもならないうちから親の言うことに従って、あまり無理を言わない方たちがいます。こういう子どもは親にとってすごく助かります。特に下に弟や妹ができるとそれが実感されます。「いい子やね」と周りの人からも評価されますし、親も鼻高々です。果たしてこのようなよい子たちは自分の欲求を通すために無理を言いたいとは思わないのでしょうか。弟や妹ができてもお母さんを独り占めしたいと思わないのでしょうか。我慢をすればお母さんから褒められるでしょうが、この子たちは褒められるために生きているのでしょうか。子供ならば決してそうではないはずです。誰がそう仕向けたわけではないのに、頑張ったり我慢したりして親や先生などから褒められることを自然としてしまうのが、いわゆる「よい子」です。当たり前のことを書いていますが、「よい子」をよい子と褒めて何か悪いことがあるのか、皆さんも一度考えてみませんか。
「よい子」が泣くのを我慢したとき、「泣くのを我慢したんやね」と認めてあげるのは良いのですが、これからの一言が重要で「えらかったね」「よく頑張ったね」「頑張ったからお母さんうれしいわ」などその行為を褒めてしまうと「よい子」はさらに頑張ろうとして逆効果です。「泣いてしまった~ちゃんもお母さんは好きよ」と、頑張れなくても母の愛は変わらないということを子供に知らしめるのです。
まずは自分の子供が「よい子」かどうかを見極めることが先決ですね。そのうえでどう対処すればいいか、今後もう少し話を進めていきます。