2008/09/09
前回は褒めることや褒め方の大切さを書きましたが、もう少し話を進めましょう。今回のキーワードは「一貫性」です。子供に接する態度に一貫性を持ちましょう。子供を取り巻く大人みんなが一貫性を持っていれば子供は迷わずに済みますし、大人を信用します。
子供が同じことをしてもある人は怒るけど、ある人は怒らない。また、同じ人でも怒ることもあればそうでない時もある。しょっちゅう怒られたり注意されている子どもは怒られることに敏感です。大人の気分しだいで接し方を変えていると、その大人を信用しなくなります。
子供にどんなことをされても同じ気分でいろというのは、大人にとっても困難なことです。それでも一貫性を保とうとする方法の一つは、次に起こることを予想することです。幼児期の子供は未来を予想したり、過去を反省して自分の行動をコントロールするのがまだ苦手です。特に指示に従わない子供は苦手なので、怒られるような同じことを何度も繰り返します。大人はそうではなく過去を振り返って未来を予想する能力があります。「今ここで子供にこういうことを言うと子供はこうするだろうな」と予想というより覚悟をしておき、ついでにその時の対応まで考えておけば、いつものように怒り倒さなくて済むかもしれません。
その対応を夫婦間や集団生活をしているのならばその先生とあらかじめ一緒に考えておいて、なるべくその場その場で対応を変えないようにできれば、子供の態度も変わってくるでしょう。